「花よりもなほ」を観た

今日は朝いつもより早めに出勤して仕事して定時に退社してペコリン(准ファン)と乙女さん(坂本くんファン)と准くんの映画「花よりもなほ」を観てきました。いい映画でした…。セリフが深い…。一度では味わいきれなかったのでもう一度観に行きたいと思います。以下印象に残ったところ、ネタばれ有りです。
そで吉(加瀬亮)が長屋を出て行きかけたけれどおりょう夏川結衣)の言葉に長屋に残っておりょうを見守っていくことにしたセリフがとても良かったです。とても深い絆と愛情で泣けました。
裏長屋はとてもリアルで現実というものを考えさせられました、美術が本当に素晴らしかったです。大家さんと店子の関係もよい感じでベタベタせずおべっか遣わず、どっちもクールで大人な距離感が素敵でした。長屋の人達のスローライフと強い生命力に癒され励まされました。
ラストのおさえ(宮沢りえ)のお芝居をしながら自分と息子に話すセリフはとても深い。(もう一度観てちゃんと噛み締めたいです)
宗左衛門(准くん!)が敵の長屋をほおっかむりして恐い顔して覗く姿、敵とご対面しそうになって慌てて転けながら逃げる姿が辛い…(准くんの演技がとても良いです)。父のことを思い出し、仇討ちのことを反芻し最後のあのまとめは方は宗左衛門の強さと頭の良さを示していて、そのラストの明るさにやはり癒され励まされました。
ところどころにギャグ満載で楽しい。
宗左衛門が一芝居する為にした歌舞伎メイク姿は日本映画草創期の時代劇を思い出し古い日本映画好きの私には堪りませんでした。これは是枝監督から古い日本映画へのオマージュでしょうか?
花よりもなほ」は山中貞雄監督作品「丹下左膳百萬両の壷」の感じではありませんでしたが時代劇に新しさを加えているところは同じかなと思いました。「花よりもなほ」はやはり今の時代の時代劇で現在へのメッセージがすごく入っているなと思いました。
映画2回以上観る予定はなかったのですがとても良い作品だったのでもう一度観に行きたいと思います。
ところで今夜のMステにはV6は出なかったようですね。2週連続だと思い込んでました。ガックシでした。