准くんのカツラを持つ八木さん

この方が八木さんです。とっても素敵な方でした。准くんのエピソードを聞こうと「やっぱり岡田くんのオデコはカツラ大変でしたか?」とお訊きしたら「いや、そうでもなかったですよ」とのことでしたが「この無造作な髪を表現するのが難しかった」とのお話でした。(たいていの時代劇のカツラはおぐしがピシッとしているものが多いですから)八木さんは役者さんの頭のカツラの装着も担当されていますが、カツラ作りもされています。八木さんは17歳の時からこのお仕事をされているらしいです。
カツラは一つ作るのに3人がかりで1週間かかるそうです。一髪一髪を植えられその植えうつける台となるアルミのヘッドカバーもスターさんの頭にそったものを木槌で一つずつ作られています。まさに職人芸でした。カツラの装着の仕方はまず髪を鬢づけ油で整えられた後に薄い布で頭をカバーされドウラン?でおでこから頭を生え際がわからないように塗られカツラを装着してもみ上げのあたりはリュウ(木工用ボンドみたいなもの)でカツラがずれないようにつけられます。今でもリュウベンジンで落とすそうですが昔は役者さん達は顔もベンジンで洗っていたそうです。いいクレンジングが無かったためだそうで昔の役者さんはすごく大変だったのですね。
准くんのカツラは顔正面は地毛をいかした装着だったようです。