傷だらけの男たち

生暖かい風が吹いています。まさに台風ですね。さて今日は友人と香港映画「傷だらけの男たち」を観てきました。(以下ネタバレ有りです)いつも通り全くの予備知識無しで観ましたがこの映画は少しは調べて行った方がいいかも。複雑で誤解を招くような表現が多くて色々迷いながら観ることになりました。こうだからああかな?とか、そうだからこうかな?とか…考えがいっぱい浮かんで。迷いながら観るのが楽しい時もあるのですが度を過ぎるとあまりいい効果を表わさないかも(今回の私みたいに)。映画って何でもありだから話の筋とか演出について全く知らないで観に行くと場合によっては途中まで映画のジャンルを間違えて観てしまうことも有り得ます。(私?)そしてそれで戸惑わされたら余計な労力を使わされることになるのでそうなると面白さが目減りしてしまいます。それはもったいない。今日の映画も少し余計な労力を使わされました。でも1回観たので2回目はもっと楽しく観れそうです。(フォロー?)でもそれって映画としてはやっぱり良くないと思うのですよ。やっぱり映画は1回目の鑑賞で味わわせてもらわないと。素晴らしい映画だからもう1回観たい!というのとようやく話がわかったからもう1回観ようというのは何か違いますよね。
…と感想が辛口スタートになってしまいましたが映画を観ている時はそんなに深く考えてなくて楽しんでるのです(お気楽)が、後の方でこういうことを一瞬思ったりしてました。それで演出ではなくて映画の感想なんですが『トニー・レオン凄い!!』これに尽きると思います。この映画はトニー・レオンの演技に1800円の価値あり!です。素晴らしかった〜です。観終わってから友人と「トニー・レオンは格別にハンサムってわけでもないし、スタイルがいいってわけでもないし、鼻はだんごだし、全体に地味だし…(散々なこと言ってます。失礼)でも吸い込まれるような演技をするんだよね〜。一体全体!トニー・レオンの演技のどこがどう凄いのか誰かに詳しく分析・解析してもらいたいよね〜。凄いとしか私達いいようないものね〜」と話しておりました。カンヌ映画祭最優秀主演男優賞を取った俳優さんに対して私達言いたい放題言ってます。世界が認めた演技力なんだからそれが説明になるのでしょうか〜?やっぱり!しかし本当にその演技凄かったです。私が一番素晴らしいなぁと思ったところは意識不明の奥さんを切なくお世話するところ。色々複雑な背景があるのですがその心情がどこから生み出されるのかしれない演技力で表現されていてアッパレ!!!でした。それからキスシーン!トニー・レオンのキスシーンは一見の価値有りです。私は「地下情ー追いつめられた殺意」(1986年の作品)を観た時に『この人は凄いキス!をする人だ!恐ろしい(いい意味で)』と思ったのですがそれから20年を経てそのキスはまだ健在でした。地味なのに…お茶と盆栽とパンダちゃんが趣味なのに。キスをする時のエネルギーが凄いのです。何かトニー・レオンのキスに熱弁をふるってしまいましたがそこに注目してトニー・レオンさんの演技を観るとまた楽しいです。映画は大ヒット作「インターナル・アフェア」のチームが制作しただけあってスタイリッシュでお金もかかってそうでした。ところどころの映像がカッコイイ!男たち女たちが傷を持って生きていることを描いた作品です。心理的な部分が多い映画なのでじっくり観て即理解できる人は堪能できる作品かも知れません。(やっぱりセンスが要る?)ともかく(まとめ)トニー・レオンの演技は素晴らしい〜その演技は芸術。重要無形文化財に登録してもおかしくないと思います。香港の皆様トニー・レオンを人間国宝に!是非!推薦させていただきます!
“トニー・レオンさんを堪能するならコレ↓” kaninのお薦め♪(鑑賞済みの映画でDVD紹介がある物より)
★「ハードボイルド/新・男たちの挽歌」初めてトニー・レオンさんに出会った作品。渋い!
ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌 [DVD]
★「ブエノスアイレス」これも素晴らしい〜!ブラボーな作品!応援してあげたい! 
ブエノスアイレス [DVD] 
★「大英雄」…なのにこんな演技も平気で出来る人!俳優魂ここに有り!大爆笑!お腹よじれる!
大英雄 [DVD]